ねれない

なんとなく息苦しい夜

ふと思い出す

何を思い出すかは書かないけど

 

いつのまにか実家の部屋で吸うようになった

電子タバコ

いつまでたっても慣れない匂いが

ふわふわと漂う

 

ゴールデンウィークでたばこを吸わなすぎて

久々の赤マルはとても重たくなっていた

タール数を一つ落としたタバコは

吸っているのか分からなく

ふわふわと漂う

 

引越し準備で少しずつ部屋を片付ける

捨てるのが苦手で全然進まない

要らないものは捨てていってと

母に散々言われるけど

きっと必要なものはダンボールへ

今いらないだけのものはそっと隠して

この部屋を出るのだろう

 

たった1年ちょいで辞めた仕事は

まあ良くも悪くもなかった

あれ?と思って人生を振り返ると

高校のバンドは1年ちょいで解散して

大学のサークルは1年ちょいで幽霊部員で

なんと仕事までそうなってしまったのか、と

通りで後輩のいない人生だな

 

退職にあたりUSBのデータを見ていたら

大学時代の卒論や書きかけの小説が出てきた

もうこんな文量二度と書かないだろう

私がああでいれたのは

私のおかげじゃなくて周りのおかげだったんだ

寂しいようなほっとするような気持ちになる

 

腐るほど時間があったってきっと新しいことも何も始めないのな私は

 

今だってこの持て余した夜を昔の日記で潰してるだけ

 

おやすみなさい