独身最後の夜の決意表明

出会った時に別段運命は感じなかったけど付き合い始めてすぐには、多分結婚するかもしれん、と思った。

とは言っても、そんなロマンチックに確信めいたものではなくて、年齢とかどっちもが「結婚」に対しての考え方が同じ方向性だったりとか、そういう現実的な要素ゆえに、だったけど。

それでも、この人となら結婚できるわ、と付き合ってすぐに(イコールほとんど出会ってすぐと変わらないのに)思えたのは、やっぱり、結婚することになる人だったから思ったのかもしれない。

 

歳は一つ下。

びっくりするほど共通点のない彼氏とうち。

 

ゴリゴリの体育会系、小中高大、社会人なってからもハンド一本の彼氏。

習い事はピアノとリコーダー、高校大学軽音部、やけど音楽一本!てわけでもなく、どっちか言うなら文化系のうち。

 

言語化が苦手で、(聞き上手だからではなく、話下手ゆえ)聞き手に回る方が多い彼氏。

思考ダダ漏れ、話すのも聞くのもとにかくおしゃべり大好きなうち。

 

活字を見たら眠くなる、人生で読み切った本は1冊くらい!な典型的な本を読まないタイプの彼氏。

今はさておき、反抗期思春期青春の大体すべては本と共に、読み始めたら止まらない、生活の全てを放棄して最終巻まで突っ走るタイプの本読み(だった)うち。

 

アベンジャーズ しか勝たん!彼氏。

ジャンル問わず映画大好きなうち。

 

鉄板(?)J-pop(Nissyとか、、、他が出てこん)が大好きな彼氏。

割となんでも聞くけどJ-popだけは疎遠だったうち。

 

基本的に物事を深く考えないでそのまま受け取る性格の彼氏。

なんでも深読みしがちで何かにつけて考え込む性格のうち。

 

病むってなに?大変そう!て感じの彼氏。

定期的に病むうち。

 

大勢の気心知れた友達がいて、朝まで飲んだりビリヤードしたりボーリングしたりBBQして遊ぶ彼氏。

心を許す友達は少なくて、遊ぶのも出来るだけ少人数のほうが安心するうち。

 

恋愛観一つとっても、

すべての女の子に優しくする、それが当たり前、自分が出来ることが目の前にあるのに見て見ぬ振りはもどかしい、天然タラシな彼氏。

たったひとり、大事な女の子への特別扱いもろくにできんで、全員?何抜かしてんねん、レディファーストほざくなら車のドア開けさせへんくらいになってから言え!の過激派うち。

 

 

何をどう間違えたら、こんなにも考え方が違ってて、同じ趣味も話題も少なくて、そんなあなたが、かけがえのない1人になったんでしょうか!

 

同じ本を読んで感想を言い合ったり、映画の考察で盛り上がったり、古本屋や美術館巡りで1日つぶしたり、うちの趣味でうちが100%楽しめる、そんな事はこれから先、到底望めないこの人と、それでも一緒にいたい、と思ってしまうのはなんででしょうか!

 

そりゃあ、ちょっとは不安だよ。

楽しいもんそういう時間の過ごし方。好きだし。

一緒に楽しめる人だったらなって、付き合ってる時も何回も何回も何回も思ったことあるよ。

 

でもそれよりずっと大事な何かを彼は持ってるんだろう、、、?

 

プロポーズしてくれたあの日、途中からバレバレでハラハラだったあの日、分かってたのに嬉しくて涙が止まらなかったあの日。

 

今までの名字と別れるのは何とも言い難い気持ち。でも新しい名字にどきどきわくわくしてる気持ちもある。

 

料理も家事も嫌いで、引きこもりがちで、隙あらば寝るし、いわゆる"いいお嫁さん"ではないかも知れないけど、これから先ずっと、あなたの一番そばにいて、沢山笑わせて、愛して、味方でいるって、ここにそっと誓っとく

 

死ぬときまで隣にいたいって

しんどい時に支えてあげたいって

おんなじ方向をみて、人生を歩んで行きたいって

思わせてくれてありがとう

 

どっちもが正反対に不器用だけど、ぶつかることも絶対あるだろうけど、歩み寄る努力を、お互いを思いやることを、忘れないで、生きていこうね

大好きです

今までありがとう、これからも末永く宜しくね!